船釣りの仕掛けを自作しよう　アマダイ編

アマダイは船釣りの中でも人気の高いターゲットです。主に釣れるのが「アカアマダイ」という種類で、市場では高級魚として扱われています。

そんなアマダイの仕掛けを自作してみてはいかがでしょうか？

アマダイはあまり数が釣れる魚ではなく、少ないチャンスを逃がさないようにする為、仕掛けはしっかり作る事が大事です。

そして、自作の仕掛けの利点はコストを抑えられる事です。作る楽しさもあり、自作の仕掛けで釣れた時の喜びは完成品の仕掛けを使用して釣れた時より大きいと思います。そして、仕掛けを自作できる技術があれば、船の上で傷んだハリスを切って、仕掛けを作り直す事もできるようになる為、一つの仕掛けを長持ちさせる事だってできます。

必要な材料

 

通常のアマダイ仕掛け

• ハリス（幹糸で使用）　２．５～４号
• ハリス（幹糸～針間で使用）　２～３号
• 針　チヌ３～５号、丸カイズ１２～１４号
• スナップ付きサルカン　４～６号

場合により使用する材料

• 回転ビーズ
• 親子サルカン　４×５
• ガン玉　Ｂ～３Ｂ
• 夜光玉

 

深場アマダイ仕掛け

• ハリス（幹糸で使用）　３～５号
• ハリス（枝糸で使用）　３～５号
• 針　チヌ４～５号、マダイ１０～１２号、グレ１０～１２号
• スナップ付きサルカン　３～５号

仕掛けの種類により必要なもの

• 回転ビーズ
• 親子サルカン　４×５
• ガン玉　Ｂ～３Ｂ
• 夜光玉

 

幹糸、ハリスについて

通常のアマダイ仕掛けでは、幹糸に２．５～４号のフロロカーボン製ハリスを使用し、ハリス（幹糸～針間）に２～３号のフロロカーボン製ハリスを使用します。ハリス（幹糸～針間）は幹糸より細い号数を使用します。

深場のアマダイ仕掛けでは、幹糸に３～５号のフロロカーボン製ハリスを使用し、ハリス（幹糸～針間）に３～５号のフロロカーボン製ハリスを使用します。ハリス（幹糸～針間）は幹糸より細い号数を使用します。

 

通常のハリスは１００ｍ前後で販売されているものが多いですが、こちらは２００ｍでお買い得なハリスになります。

 

針について

通常のアマダイ仕掛けでは、チヌ３～５号、丸カイズ１２～１４号を使用します。

深場アマダイ仕掛けでは、チヌ４～５号、マダイ１０～１２号、グレ１０～１２号を使用します。

 

チヌ針の特徴

軽く細い為、付けエサを水中で自然に近い形で漂わせる事ができる

 

丸カイズ針の特徴

軸が細長い為、付けエサのオキアミをまっすぐに付けやすい

 

マダイ針の特徴

オキアミが付けやすく、色のバリエーションが多い。金色やケイムラは目出させる事ができ、黒や茶色は針の存在感を少なくし、付けエサを目出させる事ができる

 

グレ針の特徴

太く高強度の為、大物に対応できる。その代わりに他の針より重くなってしまう

 

アマダイ釣りでは、チヌ針が多く使用されています。

 

スナップ付きサルカンについて

通常のアマダイ仕掛けでは、サイズ４～６号のスナップ付きサルカン、又はサルカンを使用します。

深場のアマダイ仕掛けでは、サイズ３～５号のスナップ付きサルカン、又はサルカンを使用します。

 

サルカンにはボールベアリングが組み込まれ、回転性能を高めた高性能サルカンも存在します。通常のサルカンは号数が上がればサイズは小さくなりますが、ボールベアリングサルカンは号数が上がるとサイズが大きくなる為、サイズ選びでは注意が必要です。

 

回転ビーズについて

幹糸とハリスを接続する為に使用します。幹糸にハリスを直接結ぶ場合や、親子サルカンを使用する場合、回転ビーズは使用しません。

回転ビーズにも色々種類がありますが、オススメはダイワの「快適Ｄ－ビーズマーキング」です。

快適Ｄ－ビーズマーキングには、他の回転ビーズには無い特徴があります。その特徴をイラストにしてみました。

最大の特徴は、ハリスの通り道が斜め上向きになっていて、水中で針の位置が通常の回転ビーズより高くなります。エサが水中で自然な感じで漂うようになったり、ハリスに張りを持たせ幹糸とハリスが絡まる事を防ぐ効果があります。

 

通常は１袋１２個入りですが、お徳用パックは１袋３６個入りになっていて、１２個入りを３袋買うよりお得に購入できます。

 

親子サルカンについて

幹糸とハリスを接続する為に使用します。幹糸にハリスを直接結ぶ場合や、回転ビーズを使用する場合、親子サルカンは使用しません。

サイズは４×５号を使用します。

 

親子サルカンにはボールベアリングが組み込まれ、回転性能を高めた高性能親子サルカンも存在します。通常のサルカンは号数が上がればサイズは小さくなりますが、ボールベアリングサルカンは号数が上がるとサイズが大きくなる為、サイズ選びでは注意が必要です。

 

ガン玉について

潮の流れが速い場合などに使用します。

サイズはＢ～３Ｂです。

 

夜光玉について

仕掛けをアピールする為に使用します。

外道が多い場合などは外します。

作ってみよう

材料がそろったら作ってみましょう。

アマダイ仕掛け

 

幹糸とハリスの接続方法

幹糸とハリスを接続する方法はいくつかありますが、今回は３パターン紹介します。

幹糸に直接結ぶ（パターン１）

 

回転ビーズ使用（パターン２）

 

親子サルカン使用（パターン３）

ハリスの交換が簡単にできます。そして、回転ビーズより重い為、ガン玉に近い役割も果たします。

 

幹糸、ハリスとサルカンの結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン（釣り糸）の結び方　ラインと金具編

 

針とハリスの結び方

夜光玉などを使用する場合は、針を結ぶ前にハリスに通します。

 

深場アマダイ仕掛け

結び方などは、通常のアマダイ仕掛けと同じです。

 

仕掛けの保管方法

作成した仕掛けを保管する場合、何も考えずにケースに入れてしまったら、糸が絡まって使えなくなってしまう場合があります。専用の仕掛け収納ケースなどを使用すると、糸が絡まることなく作成した仕掛けを収納することができ、船の上でもすぐに使用する事ができます。