キンメダイは岩礁域に生息している為、釣り場次第では根掛かりの可能性が高く、予備の仕掛けは多めに必要になります。
そんなキンメダイの仕掛けを自作してみてはいかがでしょうか?
今回は、ライトキンメで使用する仕掛けの作成方法の紹介です。通常のキンメダイの仕掛けより、糸は細く、針は小さくなります。
自作の仕掛けの利点はコストを抑えられる事です。作る楽しさもあり、自作の仕掛けで釣れた時の喜びは完成品の仕掛けを使用して釣れた時より大きいと思います。そして、仕掛けを自作できる技術があれば、船の上で傷んだハリスを切って、仕掛けを作り直す事もできるようになる為、一つの仕掛けを長持ちさせる事だってできます。

必要な材料
- ハリス 14~16号(幹糸で使用)
- ハリス 8~10号(幹糸~針間で使用)
- ハリス 10号(捨て糸で使用)
- ムツ針 16~18号
- スイベル 3~4号
- スナップ付きスイベル 2~3号
- 親子スイベル 1×2~2×3号
場合により使用する材料
- 回転ビーズ
幹糸
ハリス14~16号 フロロカーボン製を使用
ハリス(幹糸~針間)
ハリス8~10号 フロロカーボン製を使用
捨て糸
ハリス10号 フロロカーボン製 又は ナイロン製を使用
ハリスの素材については主にナイロン、フロロカーボンの2種類使用しますが、以下のような特徴があります。
ナイロンの特徴
- 価格が安い
- 糸グセはフロロカーボン製より付きにくい
- 扱いやすい
- 伸縮性がある為、衝撃を吸収できる
- 感度は劣る
フロロカーボンの特徴
- 根ズレや擦れに強い
- 比重はナイロンより重い(沈みやすい)
- 透明度が高い
- 伸縮性はナイロンより少ない為、感度が良い
- 糸グセが付きやすい為、扱いにくい
針
ムツ針 16~18号を5~10本使用
スイベル、スナップ付きスイベル
道糸側に3~4号を使用(ボールベアリングスイベルは4~5号)
オモリ側に2~3号を使用(ボールベアリングスイベルは5号)
道糸側にスナップ無し、オモリ側にスナップ付きを使用すると、仕掛けを使用する時に迷わず準備する事ができます。
ボールベアリングが組み込まれ、回転性能を高めた高性能スイベルもあります。通常のスイベルは号数の数字が上がればサイズは小さくなりますが、ボールベアリングスイベルは号数の数字が上がるとサイズが大きくなる為、サイズ選びでは注意が必要です。
親子スイベル(親子サルカン)
1×2~2×3号を使用(ボールベアリングスイベルは6×5号)
幹糸とハリスを結ぶ箇所に、回転ビーズか親子スイベルのどちらかを使用します。
回転ビーズを使用する場合でも、一番下は捨て糸を結ぶ為、親子スイベルを使用します。
回転性能が高いボールベアリングタイプの親子スイベル
回転ビーズ
幹糸とハリスを結ぶ箇所に回転ビーズか親子スイベルのどちらかを使用します。
回転ビーズにも色々種類がありますが、オススメはダイワの「快適D-ビーズマーキング」です。
快適D-ビーズマーキングには、他の回転ビーズには無い特徴があります。その特徴をイラストにしてみました。
最大の特徴は、ハリスの通り道が斜め上向きになっていて、水中で針の位置が通常の回転ビーズより高くなります。エサが水中で自然な感じで漂うようになったり、ハリスに張りを持たせ幹糸とハリスが絡まる事を防ぐ効果があります。
通常は1袋12個入りですが、お徳用パックは1袋36個入りになっていて、12個入りを3袋買うよりお得に購入できます。

作ってみよう
材料がそろったら作ってみましょう。
幹糸とハリスの接続方法
幹糸とハリスを接続する方法を2パターン紹介します。
回転ビーズ使用(パターン1)
親子スイベル使用(パターン2)
親子スイベルを使用して幹糸とハリスを接続します。
スイベルと幹糸、ハリスの結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編
針とハリスの結び方
外掛け結びで針とハリスを結びます。
仕掛けの保管方法
作成した仕掛けを保管する場合、専用の仕掛け収納ケースなどを使用すると、糸が絡まることなく作成した仕掛けを収納することができ、船の上でもすぐに使用する事ができます。
