船釣りの仕掛けを自作しよう キハダマグロ(コマセ釣り)編

キハダマグロのコマセ釣りの仕掛けは、針、ハリス、スナップ付きサルカンを使用したシンプルな仕掛けです。強烈なキハダマグロの引きにも耐えられるように、針やスナップ付きサルカンとハリスを丈夫に結ぶ事が重要です。

針とハリスの結び方は、多くの釣りで使用されている外掛け結びより、強度の高い南方延縄結びで結び、サルカンとハリスは完全結びのあとに編込みで更に強度を上げるなど、シンプルな仕掛けながら工夫する箇所はいくつかあります。

この釣りは、根掛かりで仕掛けを無くす可能性は低いですが、キハダマグロを釣り上げた仕掛けはハリスが傷んでいる可能性があります。そして、サメに仕掛けを切られてしまう事もある為、予備の仕掛けは余裕を持って行きましょう。

代用で使用できる他の釣りのロッドや現行版を中心にこの釣りで使用できる具体的なリール・ロッドなどタックルについてはこちらへ船釣りタックル紹介 キハダマグロ(コマセ釣り)編

必要な材料

 

  • ハリス 20~30号(70~100lb)
  • 針 キハダマグロ専用
  • スナップ付きスイベル 1/0号以上

場合により使用する材料

  • ハリス(補強用) 8号前後

 

ハリス

ハリス20~30号 ナイロン製 又はフロロカーボン製を使用

ルアー用のショックリーダーを使用してもOK。70~100lbでナイロン製 又はフロロカーボン製を使用

長さは状況により変わる為、釣り当日に船長から指示があります。

素材については主にナイロン、フロロカーボンの2種類使用しますが、以下のような特徴があります。

ナイロンの特徴

  • 価格が安い
  • 糸グセはフロロカーボン製より付きにくい
  • 扱いやすい
  • 伸縮性がある為、衝撃を吸収できる
  • 感度は劣る

フロロカーボンの特徴

  • 根ズレや擦れに強い
  • 比重はナイロンより重い(沈みやすい)
  • 透明度が高い
  • 伸縮性はナイロンより少ない為、感度が良い
  • 糸グセが付きやすい為、扱いにくい

 

 

キハダマグロ専用針を使用

カン付き(丸い輪)とカン無しの2タイプありますが、以下のような特徴があります。

カン付きキハダマグロ専用針

カン付きの針は強度が高い為、この釣りでは多く使用されています。しかし、強度が高い分、使用している金属の量が多い為、重量が重くなり海中で沈みやすくなってしまいます。

 

キハダマグロ専用針(カン無し)

最大の特徴はカン付きに比べると軽い為、マキエのオキアミと同調しやすい事です。その為、強度はカン付きに比べると落ちてしまいますが、魚が低活性時には有効です。

 

スナップ付きスイベル

1/0号以上を使用(ボールベアリングスイベルは6号以上)

 

ボールベアリングが組み込まれ、回転性能を高めた高性能スイベルもあります。通常のスイベルは号数の数字が上がればサイズは小さくなりますが、ボールベアリングスイベルは号数の数字が上がるとサイズが大きくなる為、サイズ選びでは注意が必要です。

船釣りから堤防、砂浜などの陸っぱりまで、様々な釣りのタックルや仕掛け、仕掛けの作成方法を対象魚別に詳細なイラスト付きで紹介中!タックル・仕掛け一覧

作ってみよう

材料がそろったら作ってみましょう。

 

スナップ付きスイベルへのハリスの結び方

スナップ付きスイベルへは、強度の高い完全結びで結びます。

 

完全結びの結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編

 

完全結びが終わったあとに編込みをする事で、更に強度が上がります。

 

針とハリスの結び方

南方延縄結び

 

南方延縄結び(カン付き針使用)

 

ハリスの補強方法

キハダマグロの歯でハリスが傷付くのを防ぐ効果があります。

 

仕掛けの保管方法

作成した仕掛けを保管する場合、専用の仕掛け収納ケースなどを使用すると、糸が絡まることなく作成した仕掛けを収納することができ、船の上でもすぐに使用する事ができます。

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