高級魚を狙う事のできる中深場釣り。
中でもクロムツ釣りは数を狙う事ができる人気のある中深場釣りです。クロムツの生息しているエリアでは歯の鋭い外魚が多く、道糸や仕掛けを切られてしまう事はよくあり、クロムツも歯が鋭い為、同じ仕掛けを使い続けているとハリスが傷んでしまい、予備の仕掛けは多めに必要になる事もこの釣りの特徴です。
そんなクロムツの仕掛けを自作してみてはいかがでしょうか?自作の仕掛けの利点はコストを抑えられる事です。作る楽しさもあり、自作の仕掛けで釣れた時の喜びは完成品の仕掛けを使用して釣れた時より大きいと思います。
今回は、一般的なクロムツの仕掛け、夜釣りで使用するクロムツの仕掛けの2種類の作成方法を紹介します。
必要なもの
通常の仕掛け
- ハリス(幹糸で使用) 8~12号
- ハリス(幹糸~針間で使用)8~10号
- ハリス(捨て糸で使用) 6~8号
- ムツ針 16~18号
- サルカン 4~5号
- スナップ付きサルカン 3~4号
場合により使用する材料(回転ビーズか親子サルカンのどちらかを使用)
- 回転ビーズ
- 親子サルカン 2×3~3×4
夜釣りの仕掛け
- ハリス(幹糸で使用) 10号
- ハリス(幹糸~針間で使用) 8号
- ムツ針 16~18号
- サルカン 4~5号
- スナップ付きサルカン 3~4号
場合により使用する材料(回転ビーズか親子サルカンのどちらかを使用)
- 回転ビーズ
- 親子サルカン 2×3~3×4号
幹糸、ハリス、捨て糸について
通常の仕掛けでは、幹糸に8~12号のハリスを使用し、ハリス(幹糸~針間)に8~10号のハリスを使用し、捨て糸に6~8号のハリスを使用します。
夜釣りの仕掛けでは、幹糸に10号のハリスを使用し、ハリス(幹糸~針間)に8号のハリスを使用します。夜釣りは仕掛けを切られる可能性が高い為、仕掛けを簡素化し、捨て糸を使用しないで幹糸を直接オモリ側のスナップ付きサルカンへ結びます。
中深場の釣りでは歯の鋭い魚が多い為、幹糸、ハリスの素材は根ズレに強いフロロカーボン製が向いています。
通常のハリスは100m前後で販売されているものが多いですが、こちらは200mでお買い得なハリスになります。
針について
ムツ針16~18号を3~5本使用します。
夜釣りではサメが針に掛かったクロムツを横取りしてくる場合が多くあります。サメが多い状況では針の本数を減らして、クロムツを1匹ずつ釣り上げます。
ケイムラ仕様など目立つ加工をしている針は外道を寄せてしまう為、使用しません。
サルカン、スナップ付きサルカンについて
道糸側に4~5号、オモリ側に3~4号を使用します。
道糸側にスナップ無し、オモリ側にスナップ付きを使用すると仕掛けを使用する時に迷わず準備する事ができます。
仕掛けの消耗が多い釣りでは、数が多く入っている徳用がオススメです。
親子サルカンについて
幹糸とハリスを結ぶ箇所に回転ビーズか親子サルカンのどちらかを使用します。
親子サルカンを使う場合、2×3~3×4号を使用します。
回転ビーズについて
幹糸とハリスを結ぶ箇所に回転ビーズか親子サルカンのどちらかを使用します。
回転ビーズにも色々種類がありますが、オススメはダイワの「快適D-ビーズマーキング」です。
快適D-ビーズマーキングには、他の回転ビーズには無い特徴があります。その特徴をイラストにしてみました。
最大の特徴は、ハリスの通り道が斜め上向きになっていて、水中で針の位置が通常の回転ビーズより高くなります。エサが水中で自然な感じで漂うようになったり、ハリスに張りを持たせ幹糸とハリスが絡まる事を防ぐ効果があります。
通常は1袋12個入りですが、お徳用パックは1袋36個入りになっていて、12個入りを3袋買うよりお得に購入できます。
作ってみよう
材料がそろったら作ってみましょう。
幹糸とハリスの接続方法
幹糸とハリスを接続する方法を2パターン紹介します。
回転ビーズ使用(パターン1)
親子サルカン使用(パターン2)
親子サルカンを使用して幹糸とハリスを接続します。
サルカンと幹糸、ハリスの結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編
針とハリスの結び方
クロムツは歯が鋭い為、結び目に歯が当たるとハリスが切れてしまいます。鋭い歯に当たる確率を減らす為、ハリスの巻き回数を減らします。
仕掛けの保管方法
作成した仕掛けを保管する場合、何も考えずにケースに入れてしまったら、糸が絡まって使えなくなってしまう場合があります。専用の仕掛け収納ケースなどを使用すると、糸が絡まることなく作成した仕掛けを収納することができ、船の上でもすぐに使用する事ができます。