トラフグ釣りの基本的なタックルです。(イラストをクリックすると拡大して見る事ができます)
トラフグと言えば山口県下関が有名ですが、最近では関東でも数が増え、トラフグ狙いで出船する船宿も増え、人気が出てきているターゲットです。
数釣りは少々難しい釣りにはなりますが、1匹の価値が高い高級魚としても有名です。
トラフグを釣る為にはまず相手を知る事が大事です。と言う事でトラフグの紹介です。

トラフグってどんな魚?
大きさ
- 最大で70cm程にまで成長
生息域
- 成魚は水深200mより浅い沖合に生息
- 稚魚は沿岸に多く、河口にも入ってくることがある
捕食している生物
- 甲殻類
- 小魚
- 貝類
特徴
- 噛む力が非常に強い
- 群れを作る
- 砂に潜る
- 針に掛かると上に向かって泳ぐ事がある
- 稚魚は産卵場周辺で育ち、成長に伴って回遊し、再び産卵場に戻ってくる
- 西日本に多かったが、最近は関東でも釣れる
- 威嚇する際に、海水や空気を吸い込んで体を大きく見せる
- 体内に猛毒の「テトロドトキシン」を含んでいる(部位により強さは変わる)
- 釣ったフグは、船宿でふぐ処理師の資格を持った人に下処理をしてもらえる
釣りでの注意点
- トラフグを針に掛けたあとは、毎回針の状態(特に針先)を確認する
- 針に掛かると上に向かって泳いでくる事がある為、バレたと勘違いしてしまう
- 道糸やハリスを歯で切られる可能性がある
- 噛む力が強い為、噛まれないように注意すること(人の指を噛みちぎる位の力がある)
釣りのシーズン
- 春
狙う水深
- 底付近~中層
産卵期
- 3~6月
旬
- 12~3月
食べる場合の注意点
- 捌く場合はふぐ処理師の資格が必要
- 筋肉と白子と皮のみ食用可能
- 卵巣と肝臓は猛毒
- 絞めた直後は硬く旨みを感じない、低温で熟成(長くても5日)させる事で旨みが出てくる
テトロドトキシン(フグ毒)
青酸カリの1000倍以上と言われている猛毒で、フグの種類と部位、生息場所で毒の強さは異なります。食後20分~3時間程の短時間で症状があらわれ、重症の場合は呼吸困難で死亡してしまいます。人の致死量は推定1~2mg、加熱しても毒は消えることはなく、解毒薬もありません。
リール
リールの種類
- 小型両軸リール
- ベイトリール
- 小型電動リール
リールサイズ
- 使用する道糸が200m以上巻けるもの(PE0.8~2号)
- ダイワ : 100~200番
- シマノ : 100~400番
入門用オススメリール
価格が抑えられた初心者向けの両軸リール。このサイズは汎用性が高く、他の様々な釣りでも使用する事ができます。
高性能オススメリール
大手釣具メーカーのダイワが誇る最高性能の両軸リール。性能重視の為、価格は高額になってしまいますが、基本性能が高く非常に軽い両軸リールです。
オススメ電動リール
状況により水深50mを超えるポイントを狙う場合があります。ポイントが深い時は電動リールが便利です。
バッテリーについて
電動リールを使用する為にはバッテリーが必要になります。バッテリーの種類で電動リールのパワーやスピードが上がる事はご存じでしょうか?
ロッド(竿)
最適なロッド
- トラフグロッド
- カットウフグロッド
代用可能なロッド
- カワハギロッド
- タチウオロッド
汎用ロッド
長さ1.5~2.4mで9:1~7:3調子、使用するオモリが扱える船用ゲームロッド
入門用オススメロッド
価格が抑えられた初心者向けのロッド
中級クラス オススメロッド
入門用ロッドより基本性能が高く、しなやかさ、感度などが上がっている為、扱いやすくなっています。
高性能オススメロッド
性能重視の為、価格は上がってしまいますが、グリップの形状にもこだわり、細かい所の作りもしっかりしている為、見た目も良いロッドになっています。
ライン(道糸)
素材
- PEライン
号数(太さ)
- 0.8~2号
長さ
- 150m以上
その他
- 10m毎に色が変わり、1m毎にマーカーがあるもの
オススメ道糸
とにかく安い道糸を使用したい方にオススメ
安い道糸を使用したいけど、激安な物では心配と言う方にオススメ
最強クラスの耐久性と強度を誇る、高性能PEライン
リーダー
トラフグ釣りではリーダー(ショックリーダー)を使用します。PEラインは根ズレに弱く 海底の根やフグの歯に当たると簡単に切れてしまいます。この弱点を補う為にリーダーが必要になります。
素材
- フロロカーボン
号数(太さ)
- 3~5号(12~20lb)
長さ
- 1.0~1.5m
素材については主にナイロン、フロロカーボンの2種類ありますが、トラフグ釣りでは根ズレや擦れに強いフロロカーボンが向いています。
それぞれ以下のような特徴があります。
ナイロンリーダーの特徴
- 価格が安い
- 糸グセはフロロカーボン製より付きにくい
- 扱いやすい
- 伸縮性がある為、衝撃を吸収できる
- 感度は劣る
フロロカーボンリーダーの特徴
- 根ズレや擦れに強い
- 比重はナイロンより重い(沈みやすい)
- 透明度が高い
- 伸縮性はナイロンより少ない為、感度が良い
- 糸グセが付きやすい為、扱いにくい
PEラインとリーダーの結び方
PEラインを使用した釣りではPEラインとリーダーを結ぶ事が必要不可欠です。色々な種類の結び方がありますが、この釣りではFGノットがオススメです。
FGノットの結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインとライン編
金具との結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編
仕掛け
トラフグ釣りでは、エサを食わせて針を口に掛ける「食わせ仕掛け」と、エサの下にカットウ針を取付け、エサに寄ってきたフグをカットウ針に引っ掛けて釣る「カットウ仕掛け」の2種類あります。どちらの仕掛けを使用していか分からない場合、食わせ仕掛けの使用をオススメします。
オモリ
- サイズ : 25~30号
針
- 種類 : オフセットフック(ルアー用)2/0~4/0号
- 種類 : 三徳針4/0~5/0号
