船釣りタックル紹介 オニカサゴ編

 

オニカサゴ釣りでの基本的なタックルです。(イラストをクリックすると拡大して見る事ができます)

オニカサゴは食べて美味しく、水圧の変化に強く最後まで強い引きで楽しませてくれるので、中深場釣りで人気の高いターゲットです。そして、毒がある棘(とげ)がある事でも知られていて、取り扱うには注意が必要な魚です。

刺身、焼き、煮物など、色々な料理方法で美味しく頂く事ができる魚で、特に あら や かま などの部位から良いダシが出るので、鍋もオススメの食べ方です。

釣果を伸ばす為には相手を知る事が大事です。と言う事でオニカサゴの紹介です。

オニカサゴってどんな魚?

「オニカサゴ」は釣り人の間で呼ばれている名前で、正式名称は「イズカサゴ」という魚です。

イズカサゴは最大で50cm、重量2kg程になり、カサゴの仲間では大型で、水深100m前後~300mより浅い砂礫底や岩礁域の底付近に生息し、エビなどの甲殻類や小魚を捕食しています。

この魚の大きな特徴は、毒がある棘(とげ)がある事です。

毒がある棘に刺さると、激痛に伴い幹部が腫れ上がったり、症状が重い場合は呼吸困難になります。刺されてしまった場合は、幹部を50℃程のお湯に火傷をしないように注意しながら浸けます。毒はタンパク質が主な成分の為、熱を加える事で毒は凝固し、症状を軽くする事ができます。

正式名称が「オニカサゴ」という別の種類の魚も存在しますが、ここではイズカサゴの事をオニカサゴとして紹介しています。

 

毒がある棘の位置

棘はペンチ等で切り落とすと安全に魚を扱う事ができます。しかし、棘を切り落としても毒は消えません。切り落とした棘をその辺に捨てる事はせず、誰も触れないようにしっかり管理しましょう。魚が死んでからも毒は消えない為、注意が必要です。

 

リールの選び方

使用する道糸が300m以上巻ける 中型電動リールを使用します。

仕掛けを素早く回収できるスピードタイプの電動リールがこの釣りには向いています。

オススメリールサイズは・・・

ダイワは300~500番

シマノは1000~3000番

 

入門用オススメリール

価格が抑えられた釣り具大手メーカー(ダイワ)のこの釣りに向いている電動リールです。このサイズは汎用性が高く、他の様々な釣りでも使用する事ができます。

 

中級クラス オススメリール

初心者向けリールより基本性能が高く、耐久性も上がっている為、少し高性能なリールが欲しい、長くリールを使用したい方などにも向いています。

 

高性能オススメリール

最高性能の電動リールです。性能重視の為、価格は上がってしまいますが、グレードの低いリールには無い機能や、パワー、スピードなど様々な面で性能が高くなっています。

 

バッテリーについて

電動リールを使用する為にはバッテリーが必要になります。バッテリーの種類で電動リールのパワーやスピードが上がる事はご存じでしょうか?

電動リールの性能UP!? リチウムイオンバッテリーとは?

 

ロッドの選び方

オニカサゴロッドや中深場ロッドが扱いやすいですが、ヤリイカロッドや、ビシアジロッド、アカムツロッドなどでも代用可能です。

汎用の船釣りロッドの場合は、全長1.8~2.5m程で、8:2~7:3調子、使用するオモリが扱えるロッドを使用します。

 

入門用オススメロッド

中深場狙いの釣りは、竿への負担も大きいので信頼性の高いメーカーのロッドをオススメします。

 

中級クラス オススメロッド

初心者向けのロッドより基本性能が高く、しなやかさ、感度などが上がっている為、扱いやすくなっています。

 

高性能オススメロッド

高性能ロッドです。性能重視の為、価格は上がってしまいますが、グリップの形状にもこだわり、細かい所の作りもしっかりしている為、見た目も良いロッドになっています。

 

道糸の選び方

道糸はPEラインの4~5号を使用します。水深100m以上のポイントを狙う事が多い為、300mは必要になります。

オニカサゴは底付近にいて、道糸が足りなかったら釣る事は出来ないので、リールに巻いてある道糸の長さはしっかり確認して下さい。

 

オニカサゴ釣りのような中深場釣りでは意外な大物が掛かる場合がありますので、糸はしっかり結びましょう。

これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編

 

オススメ道糸

とにかく安い道糸を使用したい方にオススメなPEライン

安い道糸を使用したいけど、激安な物では心配と言う方にオススメ

 

最強クラスの耐久性と強度を誇る、高性能PEライン

 

仕掛け

オニカサゴの仕掛けは、片テンビンを使用した仕掛けです。

サメに仕掛けをダメにされたり、底付近を狙う為、根掛かりの可能性があります。予備の仕掛けは準備しておきましょう。

 

仕掛けの作成方法も紹介しています。自作を考えている方はこちらへ

オニカサゴの仕掛けを自作しよう

 

片テンビンについて

アーム長35~60cmの片テンビンを使用します。

軽いオモリを使用する時はアーム長を短めに、重いオモリを使用する時はアーム長を長めにすると扱いやすくなります。

 

オモリについて

80~200号のオモリを使用します。

オモリの号数は、エリアや船宿で決められている為、わからない場合は事前に確認が必要です。

 

幹糸について

6~10号を使用します。

素材は根ズレに強いフロロカーボンを使用します。

 

ハリスについて

5~8号を使用します。

素材は根ズレに強いフロロカーボンを使用します。

 

針について

ムツ16~20号を使用します。

通常2本針を使用しますが、高活性時は3本針にすると数を伸ばせる場合があります。

 

目立つ仕掛けについて

オニカサゴは目立つものを好む習性があります。目立つ仕掛けは以下のようなものが多く使用されています。

  • ケミホタル
  • 水中ランプ
  • 夜光ビーズ
  • タコベイト
  • マシュマロボール

中でもYAMASHITA マシュマロボールは人気が高く、色や大きさなど、色々な種類がある事が特徴です。

 

仕掛けを目立たせる事で釣果は上がるかもしれませんが、同時にサメや外道も寄せてしまいます。サメや外道が多い時は、目立つ仕掛けを使用しない方がいい場合もあります。

 

便利グッズ

マグネット仕掛け置き

風が強い日やポイント移動時、風で仕掛けが流され扱いにくい状況になる事があります。

このような状況で活躍するのが、第一精工の「ウルトラマグネット」です。

ウルトラマグネットは磁石で出来ている仕掛け置きで、ロッドホルダーなどに挟み込んで固定します。磁石が比較的強くなっている為、小さな針でもしっかり固定する事ができるので、ポイント移動時や、風が強い日などでも仕掛けが扱いやすくなり、仕掛けが絡まる事も防止できます。

 

釣り方

オニカサゴは海底付近に潜んでいる為、底付近を狙います。

ポイントに到着し、船長から開始の合図がでたら、仕掛けを底まで沈めます。

仕掛けが底に到着したら、糸フケを取り、道糸を張らせオニカサゴの目の前をエサがヒラヒラさせるイメージでアタリを待ちます。底をトントンする小突きなどの誘いも有効で、誘いを兼ねた頻繁なタナ取りが釣果を伸ばすコツです。

アタリがあったら しっかりアワセて、道糸を巻き上げていきますが、オニカサゴは水圧の変化に強い為、水面付近まで暴れるので気を抜けません。

船釣りから堤防、砂浜などの陸っぱりまで、様々な釣りのタックルや仕掛け、仕掛けの作成方法を対象魚別に詳細なイラスト付きで紹介中!タックル・仕掛け一覧