船釣りタックル紹介 カレイ編

 

 

カレイの船釣りでの基本的なタックルです。(イラストをクリックすると拡大して見る事ができます)

カレイの船釣りでは、数種類のカレイを釣る事ができます。「マコガレイ」、「マガレイ」がメインとなり、「イシガレイ」が時々混ざる場所が多いようです。東北地方の一部地域では、縁起物として扱われている「ナメタガレイ」釣りが盛んな地域などもあります。ここでは、マコガレイ、マガレイ、イシガレイ釣りについて紹介します。3種類とも基本的なタックル・仕掛けは一緒です。

カレイ釣りは、電動リールなどの大掛かりなタックルは必要なく、比較的ライトタックルで狙う事ができ、初心者でも十分に楽しめる釣りです。仕掛けは他の釣りに比べるとカラフルなものが多く、仕掛け選びもカレイ釣りの楽しみの一つです。

釣果を伸ばす為には相手を知る事が大事です。と言う事でカレイの紹介です。

仕掛けの作り方はこちらへ船釣りの仕掛けを自作しよう カレイ編

カレイについて

カレイ と ヒラメ は見た目が似ている事から、よく比較されます。「左ヒラメ右カレイ」と言われ、頭を上にして左を向いたらヒラメ、右を向いたらカレイとなります。(一部例外あり)

もう一つの大きな違いは口の大きさです。ヒラメは口が大きく歯が鋭いのに対して、カレイの口は小さく、ゆっくりエサを食べる傾向があります。その為、仕掛けはヒラメとカレイでは全然違うものになります。

それでは、カレイ釣りで代表的な マコガレイ、マガレイ、イシガレイ の紹介です。

 

マコガレイってどんな魚?

最大で50cm程になり、水深100mより浅い砂泥の底に生息し、主に ゴカイ などの多毛類、甲殻類、小魚などを捕食しています。

産卵期は11~2月、旬は晩春~夏で、その美味しさから、カレイ釣りの中でも一番人気のターゲットです。

45cm以上のサイズを「座布団」と呼んでいる船宿もあります。

 

マガレイってどんな魚?

最大で50cm程になり、水深100mより浅い砂泥の底に生息し、主に ゴカイ などの多毛類、甲殻類、小魚などを捕食しています。

産卵期は3~6月、旬は夏~秋で、マコガレイより厚みがない為、煮つけや塩焼き、から揚げなどにしてよく食べられています。

 

イシガレイってどんな魚?

最大で60cm程になり、水深100mより浅い砂泥の底に生息し、主に ゴカイ などの多毛類、甲殻類、小魚などを捕食しています。名前の由来になっている石のように硬い骨板(位置は個体差あり)が体の表面にあり、白い斑点があるのが特徴です。

産卵期は11~1月、旬は夏~秋で、皮目に特有の臭みがある為、美味しく頂くには、しっかり締める事と、調理時は塩などを使用し、ヌメリを取る事が必要です。

 

リールの選び方

使用する道糸が100m以上巻ける 小型両軸リール 又は ベイトリールを使用します。水深が浅く、仕掛けを投げて広範囲に探る場合などは、スピニングリールも使用可能です。

手持ちで誘いをかけ続ける釣りの為、あまり大きなサイズはこの釣りには向いていません。その為、できるだけ軽いものがオススメです。

オススメリールサイズは・・・

ダイワは100~200番

シマノは100~400番

 

入門用オススメリール

価格が抑えられた釣り具大手メーカー(ダイワ)のこの釣りに向いている両軸リールです。このサイズは汎用性が高く、他の様々な釣りでも使用する事ができます。

 

中級クラス オススメリール

初心者向けリールより基本性能が高く、耐久性も上がっている為、少し高性能なリールが欲しい、長くリールを使用したい方などにも向いています。

 

高性能オススメリール

感度が重要なカワハギ釣りでは、軽いリールの方が感度が良くなり、アタリを取りやすくなります。価格は上がってしまいますが、基本性能が高く非常に軽い両軸リールです。

 

ロッドの選び方

カレイ専用ロッドが最も扱いやすいですが、カワハギロッドや、マルイカロッドなどでも代用可能です。

汎用の船釣りロッドの場合は、全長1.4~2.4m程で、9:1~7:3調子、使用するオモリが扱えるロッドを使用します。

誘いを入れ続ける為、軽く感度が良く、握りやすく疲れないロッドが向いています。

 

入門用オススメロッド

価格を抑えたカレイ釣り専用の初心者向けロッドです。

 

中級クラス オススメロッド

初心者向けのロッドより基本性能が高く、しなやかさ、感度などが上がっている為、扱いやすくなっています。

 

高性能オススメロッド

性能重視の為、価格は上がってしまいますが、グリップの形状にもこだわり、細かい所の作りもしっかりしている為、見た目も良いロッドになっています。

 

道糸の選び方

道糸はPEラインの1~2号を使用します。あまり深い場所にはいない魚なので、道糸の長さは100mあれば十分ですが、トラブルを考慮して150mは巻いておくと安心です。

 

道糸の結び方はこちらへ

これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編

 

オススメ道糸

とにかく安い道糸を使用したい方にオススメ

 

安い道糸を使用したいけど、激安な物では心配と言う方にオススメ

 

最強クラスの耐久性と強度を誇る、高性能PEライン

 

仕掛け

テンビン、オモリ、ハリス、針、夜光ビーズなどの目立つ仕掛けを使用します。

カレイ釣りが慣れていない場合は完成品の仕掛けを使用をオススメします。

仕掛けを飲まれたり、根掛かりの可能性がある為、仕掛けの予備は多めに持って行きましょう。

 

テンビンについて

アーム長12~20cmの片テンビン 又は スネークテンビンを使用します。

スネークテンビンには「固定式」と「遊動式」があります。小突きが多いカレイ釣りでは、遊動式のスネークテンビンが向いています。

オモリについて

30~50号のオモリを使用します。

オモリの号数は、エリアや船宿で決められている為、事前に確認が必要です。

 

幹糸について

ナイロン、フロロカーボンの3~8号を使用します。根が多いポイントでは6~8号程の太めの幹糸を使用します。小型・中型メインの釣り場では、ナイロン、フロロカーボンの2~3号を使用します。カレイ釣りの場合、幹糸は多少目立っても影響は少ない為、2・3本撚りにする事も可能です。

 

ハリスについて

フロロカーボンの2~4号を5~15cm程使用します。

ハリスに夜光ビーズや目立つ仕掛けを通して使用します。

 

針について

カレイ12~14号、丸セイゴ12~14号を使用します。小型・中型メインの釣り場では、カレイ10~12号、丸セイゴ10~12号を使用します。

 

釣り方

ポイントに到着し、船長から開始の合図が出たら仕掛けを海底まで沈めます。

オモリが着底したら、オモリで海底を10~20回程 小突き誘いをかけ、ゆっくり上げアタリを確認します。アタリが無かったら、仕掛けを下ろし、再び10~20回程 小突きます。

あとは、同じ動作の繰り返しです。

アタリがあった場合、高活性時は即アワセOKですが、低活性時は即アワセNGです。

カレイは口が小さくエサをゆっくり食べる為、低活性時はアタリがあったら、糸を送り込んでからアワセます。

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