シンプルだけど奥が深いコマセマダイの仕掛け。
状況によってハリスの長さや太さを替えることが必要で、船長の指示したタナと1m違うだけでも釣果に差がでます。そんなシビアな釣りだけに仕掛けにもこだわってみてはいかがでしょうか?
マダイは人気のターゲットなので、各メーカーから様々な仕掛けが販売されていて、マダイ針だけでも数多くの種類が存在します。シンプルな仕掛けですが、針の種類や色を替えたり、夜光玉の素材を替えたりと、工夫する箇所はあります。
自作の仕掛けの利点はコストを抑えられる事です。作る楽しさもあり、自作の仕掛けで釣れた時の喜びは完成品の仕掛けを使用して釣れた時より大きいと思います。
必要な材料
- ハリス 2~6号
- 針 マダイ7~12号、チヌ3~5号、グレ8~12号
- スナップ付きサルカン 3~4号
場合により使用する材料
- フロート玉
- 夜光玉
- 回転ビーズ
幹糸、ハリスについて
2~6号のハリスを使用し、主に3~4号を使用します。低活性時はハリスを細くし、ワラサなどの青物が混ざる状況ではハリスを太くします。
長さは状況により変わる為、釣り当日に船長から指示があります。
通常のハリスは100m前後で販売されているものが多いですが、こちらは200mでお買い得なハリスになります。
針について
マダイ7~12号、チヌ3~5号、グレ8~12号を狙うマダイの大きさに合わせて使用します。
2本針仕掛けの場合は数を狙うより効率よく違うタナ(深さ)を狙う意味合いが大きいです。大型のマダイが釣れる可能性が高い場合は1本針仕掛けを使用します。2本針仕掛けでは、幹糸とハリスの結び目の強度が下がってしまう為、大物には向いていません。
マダイ針の特徴
マダイ針はカラーバリエーションが多く、各メーカーが力を入れている為、同じマダイ針でも色々な種類があります。エサのオキアミが付けやすくなっている事も特徴です。
チヌ針の特徴
針が軽い為、針の重みで刺し餌が沈みづらくなります。
グレ針の特徴
太く強度が高い為、大物に対応できます。マダイ針やチヌ針より重く、刺し餌が沈みやすくなってしまう弱点があります。
スナップ付きサルカンについて
サイズ3~4号のスナップ付きサルカン、又はサルカンを使用します。
サルカンにはボールベアリングが組み込まれ、回転性能を高めた高性能サルカンも存在します。通常のサルカンは号数が上がればサイズは小さくなりますが、ボールベアリングサルカンは号数が上がるとサイズが大きくなる為、サイズ選びでは注意が必要です。
フロート玉、夜光玉について
仕掛けをアピールさせる場合に使用します。
フロート玉は浮力が高い素材で出来ている為、使用する事でエサが沈む事を防ぎ、刺し餌がマキ餌と同調しやすくなります。
回転ビーズについて
2本針の仕掛けを作成する場合に使用します。
回転ビーズにも色々種類がありますが、オススメはダイワの「快適D-ビーズマーキング」です。
快適D-ビーズマーキングには、他の回転ビーズには無い特徴があります。その特徴をイラストにしてみました。
最大の特徴は、ハリスの通り道が斜め上向きになっていて、水中で針の位置が通常の回転ビーズより高くなります。エサが水中で自然な感じで漂うようになったり、ハリスに張りを持たせ幹糸とハリスが絡まる事を防ぐ効果があります。
通常は1袋12個入りですが、お徳用パックは1袋36個入りになっていて、12個入りを3袋買うよりお得に購入できます。
作ってみよう
材料がそろったら作ってみましょう。
幹糸とハリスの接続方法
幹糸とハリスを接続する方法を2パターン紹介します。
幹糸に直接結ぶ(パターン1)
回転ビーズ使用(パターン2)
サルカンと幹糸の結び方
幹糸、ハリスとサルカンの結び方はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編
完全結びで結んだあと、編込みをする事で更に強度が上がります。
針とハリスの結び方
外掛け結びで針とハリスを結びます。
フロート玉や夜光玉を使用する場合は、針を結ぶ前にハリスに通します。
仕掛けの保管方法
作成した仕掛けを保管する場合、そのままケースに入れてしまったら、糸が絡まって使えなくなってしまう場合があります。専用の仕掛け収納ケースなどを使用すると、糸が絡まることなく作成した仕掛けを収納することができ、船の上でもすぐに使用する事ができます。