コウイカエギングの基本的なタックルです。
イカの釣り方で人気なのが、エギと言う疑似餌を使用したエギングです。エギングと言えば。アオリイカを想像される方が多いと思いますが、コウイカもエギングで狙える立派なターゲットです。アオリイカよりは小さいものの、市場などでは高級食材として扱われている、とっても美味しいイカなんです。
そんなコウイカエギングのタックルについて紹介したいと思います。
釣果を伸ばす為には、相手を知る事が大事です。と言う事で、コウイカの紹介です。
コウイカについて
コウイカは地域によってはスミイカと呼ばれていて、寿命は1年と言われています。
アオリイカとは少し生息域が違い、アオリイカは浅い岩礁域なのに対して、コウイカは水深10m前後~100mの障害物が少ない砂泥の底付近に生息しています。
イカは魚とは違って匂いを感じることができないと言われています。その代わりに目が良いので、目を便りに餌である小魚などを捕食します。なので、濁りが酷い場合などは、釣ることが難しいです。
産卵期は春~初夏で、浅場の藻などに産卵します。孵化したコウイカは、秋位から狙うことができます。具体的には10~11月で、この時期は型が小さいですが、釣りやすいのが特徴です。冬になると深場へ行ってしまうため、陸っぱりで狙うことは難しいです。そして、成長したコウイカは春になると浅場へ来る為、再び狙う事ができます。春のコウイカ釣りは、数はあまり釣れませんが型が大きいのが特徴です。春は4~5月が狙い目です。
コウイカの仲間で、カミナリイカと言う種類がいます。地域によってはモンゴウイカと呼ばれ、こちらもコウイカ狙いで釣れることがあります。コウイカよりも少し大きく、体にカミナリ模様があるので、カミナリイカと言われています。こちらもコウイカ同様に美味しいイカです。
リールの選び方
使用するリールはスピニングリールです。
エギングで使用するリールと言えば、ダブルハンドルのリールが多く発売されていますが、シングルハンドル、ダブルハンドルのどちらでもエギングで使用可能です。バランスと手返しの良いダブルハンドルを選ぶか、軽いシングルハンドルを選ぶかは、リールを使用する人の好みで大丈夫です。
ラインは、トラブルを考慮して最低でも100m必要になります。余裕を見て150m巻けるリールが基本となります。
オススメリールサイズは・・・
ダイワは2500番
シマノは2500~3000番
ギア比に関しては、エギをキャストした後に、糸フケを素早く取れるハイギアモデルを好む人が多いです。ノーマルギアでも、十分この釣りで使用可能なので、ここも好みで分かれると思います。
春など、イカのサイズが大きい場合、ドラグを使用したコウイカとのやり取りが必要になってきます。アオリイカほどのパワーは無いものの、やはりドラグ性能の高いリールがこの釣りには向いています。ドラグの性能は、正直言ってリールの価格に比例します。(価格が高ければ、ドラグの性能も高い)
イカのアタリは魚に比べると小さく、慣れていないと、なかなかアタリを取ることができないかもしれません。アタリを取りやすくする為には軽いリールが有利です。
※各メーカーでシャロースプールモデルなど、同じ型番でも糸巻量が違うものがあるので、購入の際は糸巻量を確認して下さい。
入門用オススメリール
価格を抑えた初心者向けリール。このサイズは汎用性が高く、他の釣りでも使用できます。
PEラインとセットになったお得な機種になります。
ステップアップ用オススメリール
ダイワ、シマノのエギング専用の中級機種。ドラグの性能も良く汎用性が高いです。そして安いリールより壊れにくいと言った利点があります。(メーカーの説明ではエギング用と記載されていますが、他の釣りでも使用可能です)
高性能オススメリール
ダイワ、シマノの上位機種。性能重視のリールになりますので、価格は高めです。お財布と相談が必要になってしまいます・・・
ロッドの選び方
使用するエギのサイズに合わせたエギングロッドを使用します。
汎用性が高く、人気の長さは8.6ftです。
シーバスロッドでも、この釣りでは使用可能ですが、エギをシャクル、コウイカのアタリを取ると言った動作は、エギングロッドには適いません。しかし、アオリイカとは違い、コウイカの場合は、エギをシャクらず、底をズルズル引いて(通称、ズル引き)も釣れるので、ズル引きメインで釣りをする場合は、シーバスロッドでも十分可能です。
こちらもリール同様に、軽く感度が良いものをオススメします。
入門用オススメロッド
入門用ロッドで評判のいい、メジャークラフトの「ソルパラ」です。中級者~初心者まで使いやすい仕様になっています。
ステップアップ用オススメロッド
安いロッドより感度もいいエギングロッド。
高性能オススメロッド
各メーカーのエギングロッドの上位機種。最高のものを使用したいならコレです。性能重視のロッドになりますので、価格は高めです。お財布と相談が必要になってしまいます・・・
こちらは、エギングロッドでは数少ないインターライン(ラインがロッドの中を通る)ロッドになります。利点は、ガイドが無い為、エギをキャストする際に空気抵抗が少なくなり、飛距離が伸びる事や、夜釣りや強風の釣りでもライントラブルが少なくなる事です。欠点は、ラインをロッドの中に通す時に、専用のワイヤーが必要になり、準備が少々大変な事です。
ラインの選び方
ラインはPE0.6~0.8号を使用し、ショックリーダーは6~12lb(1.5~2.5号)のフロロカーボン製を2~3m使用します。
コウイカのアタリは小さい為、伸縮性が少なく細くアタリの取りやすいPEラインがエギングには向いています。
ショックリーダーに関しては、素材は「ナイロン」と「フロロカーボン」がありますが、フロロカーボンの方が透明度が高いので、目が良いイカが相手の場合はフロロカーボン製が向いています。
PEラインとショックリーダーの結び方はFGノットをオススメします。FGノットは時間がかかりますが、結び目が細いなどの利点があります。しかし、釣り場でラインが切れてしまい、現地でPEラインとショックリーダーを結ぶ事が必要な状況もあるかと思います。船の上では風が強いなど条件が悪い事がある為、FGノットの作成が難しい場合は簡単なトリプルエイトノットで対応しましょう。
FGノットやトリプルエイトノットの作成方法はこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインとライン編
エギの選び方
コウイカのエギングでは、2.0~3.5号のエギを使用します。
秋のイカのサイズが小さい時は2.0~2.5号を使用します。
春のイカのサイズが大きい時は2.5~3.5号を使用します。
エギのカラーは、オレンジ、ピンク、ブルー、グリーン、パープルなどがよく使用されていますが、日中の濁りが少ない場合は、ブルー、グリーン、パープルなどの実際の小魚に近いカラーが良く、日中でも濁りがある日や曇りは、オレンジ、ピンクなどの目立つカラーがヒット率が高くなります。夜間では夜光カラーもヒット率は上がります。
エギの中には、音が出るラトル入りのタイプもあります。このラトル入りのエギにイカの反応が良い事が多いので、ラトル入りのエギはオススメです。
釣り方
エギをキャストした後に、エギを底まで沈めます。この動作を底を取ると言いますが、コウイカの場合、ほぼ底付近にいる為、底を取る事が大事です。
底を取ったら、ロッドを立てて素早くシャクリ上げます。そしてラインを張った状態でロッドの動きを止め、アタリを待ちます。待ち時間は長くても10秒程で、あまり長い時間待っても意味がありません。反応が無ければ、再び素早くシャクリ上げ、アタリを待つの繰り返しです。
さきほどもありましたが、コウイカの場合は、エギをシャクらず、底をズル引きでも釣れます。底をゆっくり2~3mズル引きし、4~5秒止める。また底をゆっくり2~3mズル引きの繰り返しです。
潮が速く底が取れない場合などは、オモリ(シンカー)をイラストのように、エギに取り付けて使用しましょう。コウイカの場合は特に有効です。
最後に
コウイカ以外のエギングも紹介しています。
イカの王様と言われているアオリイカのエギングはこちらへ
東京湾の海釣り施設などで釣れているコウイカは、正式名称「シリヤケイカ」と言うコウイカの仲間のイカです。シリヤケイカのエギングはこちらへ
その他の釣りも色々紹介していますので、興味がある方はサイトマップもご覧ください。