カワハギの船釣りでの基本的なタックル・仕掛けです。(イラストをクリックすると拡大して見る事ができます)
カワハギは釣る事が難しいと言われています。理由は、エサ取りが上手い為で、いつの間にか すべてのエサを取られているなんて事はよくあります。
そんな難しい相手なので、釣り具も色々進化を遂げてきました。カワハギほど、リール、ロッド、針やオモリなど、専用のものが多く存在するのは珍しいです。それだけ各メーカーが力を入れている釣りなので、人気の高さが うかがえます。
カワハギの魅力は肝にもあります。肝醤油で食べるカワハギの刺身は、極上の一品です。肝目当てで釣りをしている人もいるのではないでしょうか?
釣果を伸ばす為には相手を知る事が大事です。と言う事でカワハギの紹介です。
カワハギってどんな魚
大きさ
- 最大で30cm程にまで成長
- 手のひらサイズは「ワッペン」と言われている
生息域
- 水深100mより浅い砂底と岩礁が混ざる場所に生息
捕食している生物
- 甲殻類
- 貝類
- クラゲ
- ゴカイ類
- ウニ
特徴
- 丈夫でザラザラした皮に覆われている
- 皮を簡単に剥がせる事ができる為、カワハギ(皮剥)の名前の由来になったと言われている
- 口が小さい
- 丈夫な歯がある
- ちょこちょこエサを食べる為、釣る事が難しい
- 気がつかないうちにエサを食べられている事がある
- 夜は海藻をくわえて眠る
- 冬は肝が大きくなる
釣りでの注意点
- 根掛かりが多い
- 歯でハリスを切られる事がよくある
- エサでアサリを使用する場合、肝が無いものは使用しない
釣りのシーズン
- 一年中釣れる
狙う水深
- 底付近
産卵期
- 5~8月
旬
- 6~8月(肝は小さいが身が美味しい)
- 11~1月(身は痩せてしまうが肝が大きくなる)
食べる場合の注意点
- 皮は厚くて食べられない
- 皮と身の間にある薄皮を取る事が難しい(あぶるなど、熱を加えると柔らかくなって食べられる)
リール
リールの種類
- 両軸リール
- ベイトリール
リールサイズ
- 使用する道糸が100m以上巻けるもの(PE0.8~1.5号)
- ダイワ : 100~200番
- シマノ : 100~300番
その他
エサの付替えが多く、底ダチ(オモリを底に付け、底の確認をする)を頻繁に取り直す為、ギア比が高い高速巻上できるタイプで、クラッチのしっかりしたリールがオススメ
入門用オススメリール
価格が抑えられた初心者向けのカワハギ釣りに向いている両軸リールです。このサイズは汎用性が高く、他の様々な釣りでも使用する事ができます。
中級クラス オススメリール
初心者向けリールより基本性能が高く、耐久性も上がっている為、少し高性能なリールが欲しい、長くリールを使用したい方などにも向いています。
高性能オススメリール
感度が重要なカワハギ釣りでは、軽いリールの方が感度が良くなり、アタリを取りやすくなります。価格は上がってしまいますが、基本性能が高く非常に軽い両軸リールです。
ロッド(竿)
最適なロッド
- カワハギロッド
代用可能なロッド
- マルイカロッド
- カレイロッド
汎用ロッド
長さ1.5~2.1mで9:1~8:2調子、使用するオモリが扱える船用ロッドで感度が良いもの(感度の悪いグラスロッドは不向き)
入門用オススメロッド
価格が抑えられたカワハギ用の初心者向けロッドです。
中級クラス オススメロッド
初心者向けのロッドより基本性能が高く、しなやかさ、感度などが上がっている為、扱いやすくなっています。
高性能オススメロッド
カワハギ釣りはロッドの感度が需要です。高性能ロッドで性能重視の為、価格は上がってしまいますが非常に感度の優れているロッドです。軽いリールと組み合わせる事で、ロッドのポテンシャルを更に上げる事ができます。
ライン(道糸)
素材
- PEライン
号数(太さ)
- 0.8~1.5号
長さ
- 100m以上
道糸の先端やサルカンとの結び方などはこちらへ
これだけは覚えておきたいライン(釣り糸)の結び方 ラインと金具編
オススメ道糸
とにかく安い道糸を使用したい方にオススメ
安い道糸を使用したいけど、激安な物では心配と言う方にオススメ
最強クラスの耐久性と強度を誇る、高性能PEライン
仕掛け
カワハギ釣りでは仕掛けのロスが多い為、予備の仕掛けが沢山あった方が安心です。底付近を狙う為、根掛かりが多く、カワハギの頑丈な歯でハリスを切られてしまう事がよくあり、場合によっては針さえ折られてしまう事もあります。
特に消耗の激しい、ハリスと針の部分だけを簡単に取り換えられる仕掛けで、ダイワの快適 フックビーズM、ヤマシタのYHビーズを使用した仕掛けがオススメです。
消耗の激しい、ハリスと針のお得な50本入りパック
針
- 種類 : ハゲ4~6号
- 種類 : チヌ0.5~1号
- 種類 : 丸セイゴ6~9号
- 本数 : 3本
カワハギほど針の種類が多く存在する釣りは珍しいです。各メーカーが力を入れているジャンルの釣りの為、色々な形のカワハギ専用針が開発されています。
カワハギ釣りで使用する代表的な3種類の針は、それぞれ以下のような特徴があります。
ハゲ針の特徴
現在の主流になっている針で、小さな吸い込みアタリをとらえる事ができ、アタリがあったら即アワセで使用します。エサが付けやすい事も特徴の針
チヌ針の特徴
強度があり、大型のカワハギ向けの針
丸セイゴ針の特徴
吸い込ませ重視で、ハゲ針と共にカワハギ釣りでは人気の高い形状の針
オモリ
- 25~30号
オモリも針同様に色々な種類が存在し、キラキラ光るものや派手なカラーのオモリが人気です。
カワハギ釣りで使用する代表的な4種類のオモリは、それぞれ以下のような特徴があります。
小田原型
様々な釣りで使用され、沖釣りでの使用頻度が高い形状のオモリ。最近ではラトル入りなど、音が出るタイプもあります。別名「六角型」とも呼ばれているオモリ
カジ付き型
水中で回転しにくい為、仕掛けが安定します。船の上では転がりにくく、エサ付けが楽にできると言った利点もあるオモリ
丸型
根掛かりを減少させる形状のオモリ。根魚狙いの釣りでも使用される事が多いオモリです。別名「ダルマオモリ」とも呼ばれている
特殊形状
アピール度の高い、目立つように作られたオモリなど
集魚板
集魚板はビーズやキラキラ光る板を組合わせた仕掛け。各メーカーから色々なものが販売されていますが、使用しなくても釣りをする事はできます。
オモリや仕掛けを派手にするだけではなく、仕掛けの上側にも派手な集魚板や中オモリを使用すると効果的です。ラトル入りの中オモリも存在しますので、色々試してみると面白いかもしれません。
とにかく派手なものが好きなカワハギ。さらに仕掛けを目立させる「ヒラヒラスカート」と言う仕掛けもあります。オモリや中オモリ、集魚板などに取り付けて使用します。
中オモリ
- 2~5号
タタキ釣り、タルマセ釣りで使用